三重県立熊野古道センター展示棟で、「自然信仰~熊野の巨岩、巨木、大滝~」と題した企画展が開かれている。
信仰の対象になっている巨岩、巨木、大滝を写真や解説パネルで紹介。熊野三山と熊野地方に残る無社殿神社を通して自然信仰に迫り、日本の信仰の源流を探っている。
紀伊半島は、日本列島が大陸から離れる前からプレートに押されてせり上がった大地の動きと、大陸から離れていく時代に起こった世界最大のカルデラ噴火など、人類誕生前からの痕跡が刻まれており、長い年月をかけた風化や浸食で深い地中から巨岩や岩塊が出現。高低差がある所には滝ができ、植物が育つ環境が作られ、やがて大きな樹木が育ってきた。
このダイナミックな自然の動きは太古から日本人の畏敬の対象となり、自然そのものを信仰の対象として崇めるようになっており、企画展では獅子岩や花の窟神社、熊野速玉大社のご神体であるゴトビキ岩、那智の滝や馬越不動滝、清五郎滝、尾鷲神社の夫婦クスや飛鳥神社の大クスなど、およそ90枚の写真やパネルに加え、引作の大クス(御浜町)の折れた大枝の輪切りなどを展示している。
このほか、映像で熊野本宮大社の九鬼家隆宮司、熊野速玉大社の上野潤権宮司、熊野那智大社の男成洋三宮司による自然信仰についての解説や、東紀州の名瀑として紀北町から紀宝町にかけての56の滝を紹介する動画も流れている。
会期は9月27日(日)までで、開場は午前10時~午後5時。会期中は無休。
8月30日に講演会
8月30日(日)午後1時30分から午後3時まで、映像ホールで「熊野の自然信仰」と題した三石学氏による付属講演会がある。
参加無料。定員は先着順に80人で、申し込みは同センター(0597-25-2666)まで。
