着物をリメイクして作った洋服の展示会が17日から2日間、尾鷲市瀬木山町の市民文化会館小ホールで開かれている。大島紬のコートやワンピースなど約200点が並び、来場者が見て楽しんでいる。
古戸町で着物リメイク教室を開いている加藤美津子さん(79)による個展。加藤さんは70歳の古希を記念して初めて個展を開いた。77歳の喜寿に2回目の個展開催を目指して制作に励んでいたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期を余儀なくされ、3年越しに開くことができた。
展示されている作品は初個展後に制作したもの。90代の知人が一針ずつ縫って糸で柄を入れた刺し子を全面に出した服や、2羽の鳳凰をあしらった1.8メートル四方の風呂敷などもある。「初の個展後に病気に見舞われたこともあり、気落ちすることもあったが、自分よりも年上の方がこんな見事なものを作るのだと勇気をもらった。少し伸びてしまったがまた個展が開けてうれしい」と笑顔で話し、「着物は縫った人や染めた人など、いろんな人の手に渡っているドラマを感じさせる素敵なもの。着られずに捨ててしまう人もいるが、こんな風に生まれ変わるのだと知ってもらうきっかけになれば」と語った。
最終日の18日の開場時間は午前9時から午後5時まで。
▼イベント情報
- 日時
6月18日(日)まで
午前9時~午後5時 - 場所
市民文化会館小ホール(尾鷲市瀬木山町)