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研修会で公証人から学ぶ成年後見制度や遺言 宇久井地区福祉委員会

 那智勝浦町の宇久井地区福祉委員会(福居和之委員長)は4日、宇久井区民会館で2026(令和8)年度総会を開催し、終了後の研修会では、新宮公証役場(新宮市緑ヶ丘)の公証人・三橋豊さんを講師に迎え、成年後見制度や遺言、相続などについて学んだ。
 
 成年後見制度は、認知症などで判断能力が不十分になった人の権利や財産を守るための制度。判断能力が低下すると、預貯金の引き出しや介護施設への入所契約、行政手続が困難になる場合がある。
 
 三橋さんは、本人を法律面から支援する成年後見制度について説明。成年後見人が本人に代わって福祉サービスの契約や財産管理を行うことができるとし、「子どもであっても親の代理を当然に行えるわけではなく、法的な権限が必要になる」と説明した。
 
 成年後見人には、判断能力が低下したあとに裁判所が選任する「法定後見」と、本人が元気なうちに信頼できる人と契約を結ぶ「任意後見」がある。任意後見は家族や親族、友人のほか法人などに依頼することも可能で、自分の意思で後見人を選べることや、財産管理や死後事務などをあらかじめ委任できることが特徴という。
 
 三橋さんは実際の相談事例を交えながら、「認知症が進んで判断能力が失われると、後見契約を結ぶことができなくなる。『まだ大丈夫』ではなく、元気なうちから準備を考えていただきたい」と呼び掛けた。
 
 相続や遺言についても解説し、遺言書を作成しておくことで相続人同士のトラブル防止につながることや、自身の意思を確実に残すことができることなどを説明。参加者は熱心に耳を傾け、理解を深めていた。
 
 
■総会では役員改選
 
 総会は役員改選に合わせて2年ごとに開催しており、2024(令和6)年度と25(令和7)年度の事業報告や会計報告があった。役員改選では新谷英夫さんを新委員長に選任した。
 
 開会して、福居委員長があいさつ。日ごろの福祉活動への尽力に感謝し、「本日は2年に1回の総会となります。研修会もありますのでどうぞよろしくお願いいたします」と述べた。社会福祉協議会の岡﨑晴賀会長もあいさつした。議事終了後、新谷新委員長は「皆さんの協力で宇久井地区の福祉向上を進めたい」と伝えた。

      6月 4日の記事

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