新宮市は26日、市内の児童養護施設「紀南学園」の児童を対象に行われてきたホエールウオッチング事業の終了に伴い、事業を担ってきた南紀マリンレジャーサービス(米川亮治代表、那智勝浦町宇久井)など、関係8団体に感謝状を贈呈した。
南紀マリンレジャーサービスは1990(平成2)年、米川代表らが6隻の漁船で創業。近海を回遊するマッコウクジラやハナゴンドウ、バンドウイルカなど約20種類の鯨類や海中生物を観察できる体験型レジャーとして人気を集めてきた。紀南学園や高齢者施設の招待など、事業を通した地域貢献にも長年取り組んできた。
現在は、米川代表の「恵亮丸」(9.9トン)1隻で操業しているが、2022(令和4)年の北海道・知床遊覧船「KAZU1」沈没事故を受けた法改正により、安全設備や講習の義務化など規制が強化されたことに加え、米川代表の高齢化もあり、来年度をもって事業を終了する予定という。
紀南学園の招待は1994(平成6)年から始まり、約30年にわたり夏休みの恒例行事として親しまれてきた。多い年には約30人の子どもたちが参加。クジラの鑑賞のほか、関係機関の協力により、バーベキューやかき氷、スイカ割り、入浴サービスなども提供され、多くの笑顔と貴重な体験を届けてきた。同学園によると、巣立った子どもたちにとっても忘れられない夏の思い出になっているという。
感謝状贈呈式で、同学園事務組合管理者の上田勝之市長は「長年の温かい支援は子どもたちの健やかな成長と笑顔につながり、地域福祉に大きく貢献された」と謝意を示し、感謝状を手渡した。
米川代表は「開業以来、事故なく続けてこられたことが何より。事業終了は残念だが、多くの人に支えられ、本当に感謝している」と話した。
感謝状を受けたのは次の団体。敬称略
南紀マリンレジャーサービス
三港産業株式会社(垣内宏会長)
宇久井漁業協同組合(向井誠士組合長)
休暇村南紀勝浦(川勝康弘支配人)
株式会社アーリーバーズ中筋水産(中筋匡彦代表)
はや寿司 (森光治代表)
居酒屋一路(西浩伸代表)
信正丸 (東信義代表)
