新宮紀宝道路の開通から間もなく1年が経過する。開通以来、新宮市内の国道42号や新熊野大橋の渋滞がほとんどなくなった。開通当初は熊野川河口大橋を通行する車両で市内の県道あけぼの広角線の交通量が一気に増えた印象だったが、しばらくすると落ち着き、今はうまく交通が分散されている。一方で、河口大橋利用のために市内の住宅街の熊野地、蓬莱、下田あたりを抜け道として往来する車は増えている。
気をつけたいのは交通事故。新宮署管内では2日連続で死亡事故が発生するなど、今年の交通死亡事故は6件、7人が亡くなっている。1日からは交通安全運動が始まり、新宮署などでは街頭活動を強化してドライバー、歩行者ともに安全を呼び掛けている。
夕暮れが早くなり、ドライバーには早めのヘッドライト点灯をお願いしたい。早い段階で相手の存在に気付けばスピードを落とすなど、余裕をもって安全のための行動ができる。歩行者も自分の存在を相手に伝えるために反射材着用や明るい色の服装を心掛けるなど予防することが大切になる。悲惨な事故なく、新年を迎えたい。
【F】
