物価上昇がますます加速する昨今。スーパーで、割引になった商品ばかりかごに入れていると、恥ずかしいやら情けないやら。厳選しているつもりなのに、レジで会計すると1万円近くすることも多く、次からはもっと買い控えようと決意する日々である。
商品値上げの理由に、以前なら必ず免罪符のように使われていた「人件費の高騰」。働き方改革で残業が減り、賞与もカットされ、「人手不足で仕事は増えているのに、むしろ給料は減ってますけど」と疑問に思っていたが、近年では「原材料の高騰」「物価高」にメインがすり替わっているように感じる。その方が顧客の理解を得やすいのだろう。最近でこそ和歌山県の最低賃金が1000円を超えたが、物価高のスピードにはまったく追いついていない。
ところで、値上げした分のお金は一体どこに消えているのだろう。仕入れや支払いを優先し、給与アップが後回しになっているような気がする。企業が大変なのは当然のこと、私たちの生活も大変である。政府は一刻も早く、現状を打開する政策を実行してほしい。
【織】
