就任間もない高市早苗首相の支持率が異常とも言えるほど高い。長らく続いた自民党政治への根強い不満と、既存の政治家とは一線を画す「積極性」が魅力的に映り、多くの国民が期待を寄せる。
「ロケットスタート」を切ったと報道され、衆議院の早期解散もささやかれる。トランプ大統領、習近平国家主席との会談で見せた表情の違いも、国内的には「日本の国益をはっきりと主張する毅然とした姿勢」と受け止められ、一定の評価を得ている。
トランプ大統領と腕組みしたり飛び跳ねたりした振る舞いも個人的な信頼関係を構築し、強固な同盟関係をアピールできたと肯定し、「対米追従」という批判をねじ伏せる。
だが高市首相を評価するのはまだ早い。国会論戦は7日から予算委員会が始まる。理想と現実、強硬路線と柔軟性の間でいかにバランスをとるかという総合的な手腕が評価される。高市首相の「はっきりした姿勢」が独善ではなく、未来への責任あるリーダーシップと認めらるのかどうかをしっかりと見極めたい。
(N)
