尾鷲市で特別職報酬等審議会が、三役や議員の報酬を1.57%引き上げる答申を先日出したが、宮崎県日向市では、議員報酬を現在の月額35万8000円から60万円に引き上げ、議員定数を20人から10人に減らす、という答申が出されたという。
日向市の人口は約5万6000人。一般会計当初予算は約350億円。特別会計を含めた会計総額は約545億円。現状の議員報酬は尾鷲市議より1割程度高い水準。
答申では「持続可能な議会体制を構築するため、常勤に準ずる出勤体制のもとで議員活動へ専念できることを促進し、限られた優秀な人材の確保を図ること、さらに政治や行政課題の解決に向けて女性議員や若年層の政治参加を促進することが重要であり、そのためには大胆な議会改革を前提とした抜本的な報酬体系の見直しが必要であるとの委員提案がなされた」と背景を説明する。
町村を中心に議員の成り手不足が指摘されている。一定の報酬増が必要だが、政治参加しやすい環境づくりも併せて求められている。
(M)
