「嫌だ、やりたくない」と思っていたことをやってみたら、人生がいい方に変わった。定年後の生き方のヒントになる話題をテレビで見た。
その一人は「まさか定年して毎日家にいるつもりじゃないでしょうね?」と奥さんに言われたのがきっかけで、興味がなかった習い事やイベントに100以上参加したという。「これを知らずに死んだら、自分の人生もったいなかったな、と思うはず」と同年代に呼び掛けていた。
筆者に置き換えてみよう。「人生すべからく挑戦。やってみなよ」と人には言えるが、自分のこととなると「もう年だから」「今さら無理だよ」と消極的になる。年を取ると殻を破る勇気がしぼむ。挑戦は心の若さの証である。
尾鷲クラシックギター倶楽部の定期演奏会を見た。70代の人が多いと聞いたが、好きなギターを楽しむ姿はいきいきとしていた。年を取ってから始めた人もいるようだ。
人生に「もう遅い」という瞬間はない。未知の世界に勇気をもって飛び込んでみよう。小さな挑戦でいい。それが人生を豊かにする。
(N)
