本番に向け最終練習
那智勝浦町体育文化会館で11月2日(日)に開催されるオペラ公演「さわかみオペラin那智勝浦 熊野から」を目前に控え、この公演に出演する地域住民有志でつくるオペラ合唱団「TUNA GOOD(ツナぐ)」は19日、同会館大集会室で最終となる全体練習を行い、本番への士気を高めた。
同町でのオペラ公演は、オペラを通した地域活性化に取り組むさわかみオペラ芸術振興財団(東京)と町が協力し、世界的に珍しい「生まぐろ市場コンサート」として2021年に始まった。台風で中止になった2022年を除いて毎年開催している。合唱団「TUNA GOOD」は、地元有志が集まって昨年、串本町から熊野市まで約60人が参加して結成しコンサートに出演、成功をおさめた。
今年もメンバーを募ったところ、初回の出演者を中心に新たな顔ぶれも加わり、地元市町村のほか田辺市や遠くは滋賀県から里帰りを兼ねての参加者など65人が集まった。1月から自主練習を開始し、4月からは月に1回、プロのオペラ歌手・武井基治さんの指導の下、全体練習を重ねてきた。
団長を務める山縣弘明さんは「『楽しんだもん勝ち!』をモットーにメンバー一同、これまで練習を重ねてきました。本番に向けてそれぞれのモチベーションも高まっており、最高の公演になるよう頑張ります」と話した。また、来場者に向けては「一流の音楽家たちの演奏を聞く機会の少ないこの地域で生の演奏を聞ける貴重な機会です。ぜひ大勢の皆さんに楽しんでいただければうれしい」と呼び掛けた。メンバーの向井香桜さん(宇久井小3)と赤岡那南さん(同)は前回に続いての参加で、「練習を一生懸命頑張ってきたので、本番が楽しみ」と笑顔で意気込みを語った。
最終練習に訪れた堀順一郎町長は「(ツナぐが出演した)町民音楽祭でも大いに盛り上がった。実力的にもさらにバージョンアップしていると思うので、本番を楽しみにしている」と激励した。
なお、公演チケット(一般2500円、学生〈小・中・高校生〉1000円)は30日(木)まで、那智勝浦町役場観光企画課で販売している。問い合わせも同課(電話0735-52-2131)。
