女性初の自民党総裁の誕生から自公連立の解消、立国維3党の党首会談、自民・維新の連立協議、国民・公明の連携強化と、国政が目まぐるしく動く。
自民党の高市早苗新総裁は「(自民党の国会議員に)馬車馬のように働いてもらう」「私自身、ワークライフバランスという言葉は捨てる」と意気込む。資質や能力は知るところではないが、高市氏が掲げる「食料安全保障の確立」は、地方の存続に大いに関わってくる。
食料の安定的な供給には自給できる力を高めなければならない。日本は製造業によって高度経済成長に成功した一方で、一次産業の衰退を招いた。食料安全保障をうたうのであれば、地方の一次産業の再生と活性化に注力すべきだろう。
地方や一次産業の現状と重要性が社会全体で議論されるようになった、という実感はある。それでも、まちが衰退していく危機感にはとても間に合っていない。正直、権力闘争の勝者は誰でも良いから、この現状をなんとかしてくれ、というのが本音ではある。
(R)
