大学入試に向けた動きが本格化している。自分が学生の頃は推薦入試が11月ごろにあり、国公立希望者は1月の大学センター試験(現・共通テスト)から、中部圏私立、関西圏私立、関東圏私立の試験、国公立前期日程という流れ。現在は、年内に行われる「総合型」や「総合選抜」と呼ばれる推薦入試の重みが増していると聞く。
データ上では昨年または今春ごろから、大学入学総定員が進学希望者数より大きい「全入時代」となっているとのと。「ボーダーフリー」や「Fランク」という言葉を耳にする機会も多くなった。一方で、全入と言っても、多くの人が名前を知っているような大学に合格するのはハードルが高い。
定員割れが続いている大学もある。一方で、国は新たな学部・学科の設置を認め続けていて、バランスの悪い方針に思える。
大学も企業と同じで都市部に偏っている。今後、統廃合がやむを得ないのなら、国や都道府県が主導して、都市部での新設を制限し、その分、高等教育を地域で受けられる場を作るような施策を求めたい。
(M)
