食にうるさい関西人は、特にソウルフードとも言えるお好み焼きへのこだわりが強い人が多い。キャベツは千切りか粗みじん切りか、豚肉は敷くか混ぜるか、ヤマイモは入れるか入れないか、蓋をするかしないか、ヘラで押すか押さないかなど、挙げだしたらきりがない。

 

　人気店でも意見が分かれるようなので、どれが正解というのはなさそうだが、自分の考えと違う場合に、口を出してきたり怒ったりしてくる人もいるという。切り方にもルールがあり、関西ではピザのようなカットは認めず、格子状に切るのがセオリーらしい。

 

　ちなみに私は粗みじんのキャベツにヤマイモと肉を入れて混ぜ、はじめに蓋をしてひっくり返してからはそのまま焼く派。最近はもっぱら、卵以外がセットになった“混ぜて焼くだけ”「おはなはん」を愛用している。余談だがこのおはなはん、実は和歌山市の会社が製造。遠方に住む身内に送ると大変喜ばれる。

 

　何にせよ、食べ物のことでけんかするのは良くない。それぞれが好きなようにこだわればいいと思う。あなたの家庭はどんなお好み焼きですか。

 

【織】