第24回新宮市伝統芸能大会(新宮市・市教育委員会・同実行委員会主催)が23日、同市下本町の丹鶴ホールで開催され、大勢の来場者でにぎわった。
同大会は各団体の成果発表の場として定着しており、艶やかな踊りをはじめとした芸能を披露。準備・運営は実行委員会形式による各団体の協力で実施している。毎年趣向を変えており、今年は大道具も色とりどりにそろえた。出演は、西川流友千恵会、正派若柳流美栄の会、哲泉流南紀清流、西川流友華会、坂東流柳蛙会、若柳流若吉会、藤紀和会、清水千双民謡教室、正調新宮節保存会、熊野曼荼羅太鼓(順不同)の10団体。
冒頭、田岡実千年市長があいさつで、「伝統文化の継承、育成、活性化を目的に例年開催しており、実行委員会の皆さんに企画・準備からご尽力いただいていることに感謝申し上げる。今回も多くの団体に出演いただいており、来場者の皆さんには、各団体の日頃の練習の成果をご覧いただき、心和やかなひとときを過ごしていただければ」と呼び掛けた。
西川流友千恵会の踊り「舞ごよみ」がオープニングを飾り、華やいだ踊りに会場から大きな拍手が送られた。この日は休憩を挟んで全22演目続いた。終盤には、毎年有志により踊られてきた正調新宮節が、今年は正調新宮節保存会として初披露となり、新宮の伝統芸能を優雅に披露した。最後は熊野曼荼羅太鼓のにぎやかな祭り囃子が会場に響き渡り、大いに盛り上がった。