NHKの「のど自慢」の公開生放送が23日、尾鷲市民文化会館で行われた。会場には市内外の約700人が来場。全国各地で多くの人が視聴したと思う。2組が歌い終わったところで、尾鷲市のPR映像が流れた。ディレクターが定置網でブリをとる様子が映されていたが、これからのシーズンに向けていいPRになったことだろう。
一方で「寒ブリ」に比べて値が上がらないという話を聞く。昨年は「春ブリ」として、尾鷲市だけでなく熊野灘沿岸の地域が連携してキャンペーンを張った。今年は関東地方にも売り込みをかける予定という。尾鷲市も、紀北町も、そして熊野市や南伊勢町なども一次産業が潤わなければ、地域全体が活気づかない状況にある。
米の価格は高止まりしている。消費者としてはいろいろな物が安い方がうれしいが、それで生産側が疲弊してしまってはいけない。農林水産業への新規就業を期待するなら、それなりに儲けの出る価格設定が必要だ。いずれにせよ、効率化と高付加価値化が進むことが必要だろう。
(M)