尾上紀北町長の新春インタビューで、今年の町長選挙について質問したが、「今言えることはない」とかわされた。話を聞いていて、まだ考える段階でもなく、出馬と勇退どちらもあり得る、というのが個人的な感想。
尾上町政を振り返れば、健康増進や防災対策を積み重ねつつ、交通システム「えがお」やデジタル田園都市と、将来を見据えた思い切った施策も打っている。銚子川や馬越峠、燈籠祭、城ノ浜プールと観光資源も多い。
尾鷲市と比べて、ふるさと納税やカーボンニュートラルによる外貨獲得、地域おこし協力隊の活用は見劣りがする。過疎化が進む中、もっと経済活性化や雇用増進、移住定住促進で踏み込んだ施策がなければ、という危機感はある。
このインタビューの前日、12月議会の一般質問では尾上町政を厳しく批判する議員もいて、とらえ方よっては町長選への動きがあるか、と思う発言もあった。
選挙は民主主義の根幹で、これまでの町政を評価する機会でもある。11月に向けて、さまざまな声に耳を傾けていきたい。
(R)