買い付けに50人以上
新宮市あけぼのの新宮原木市場で18日、新春初市が行われた。熊野川流域などの山林で切り出された合計約1000立方メートルの原木が並び、地元をはじめ田辺市や三重県、遠くは四国などから買い付け人50人以上が訪れ、原木を品定めして競り落としていった。
同市場で年4回開かれる記念市のうち最も大きい行事。木材はスギ・ヒノキで、樹齢は60~70年のものがほとんど。中には80年を超えるものも出品された。
初市にあたり、株式会社新宮原木市場の谷口泰仁社長があいさつ。今年は巳(み)年であることから「ヘビは脱皮しながら強く成長する。当原木市場も、本年は再生と変化を目標とし、職員一同、良材の集荷に努めてまいりたい。本年もどうかよろしくお願いいたします」と伝えた。
その後、同市場従業員の鈴の音を合図に競りがスタート。種類、長さ、直径などで分けて並べられた木材それぞれについて、従業員が開始金額を提示。買い手は希望の金額が提示されたところで手を挙げ、競り落としていった。特に希望者の多い良材は次々と手が挙がり、激しく値が競られていた。