天満荘であった講座「トップランナーは語る」で、尾鷲火力跡地に計画している大型製材工場が話題の一つになった。講師の野田隆代さんは、工場誘致が実現すれば宿泊や飲食の経済効果が期待できるとし、「もうける術を考えてほしい」と、商機を逃さぬ住民の積極的な参加を呼び掛けた。
尾鷲市では今、市長が地域に出向いて市民と直接対話を行っている。自分が住むまちのことは人任せにせず「住民自身が決める」くらいの気概を持ってほしい。
どの自治体も少子高齢化が進展し、財政状況は厳しい。住民があれもこれもと行政に求め、行政に責任を押しつける時代ではない。自分のまちについて当事者意識を持ち、まちづくりに主体的に参加することが求められている。住民が積極的に関わらないと、まちづくりは成功しない。
政治も同じだ。衆院選では半分近くの人が投票の権利を放棄した。これでは政治を動かす力にならない。愚痴でもいい。つぶやきから政治参加の種火が膨らみ、投票に行くことで、より良い社会に近づいていく。
(N)