ゆうあいクラブ尾鷲は30日、尾鷲市民文化会館せぎやまホールで第53回福祉大会を開いた。7人を表彰したほか、大会宣言を採択。昼食をはさんでカラオケや、民謡、フラダンスの講座生の発表など芸能大会を楽しんだ。約340人が参加した。
大西正隆会長は「会員の減少、クラブの解散と厳しい状況」とあいさつ。「老人クラブでの楽しい経験や地域貢献で得られる充実感を積極的に周囲に伝え、笑顔あふれる明るい元気なクラブづくりを目指して頑張ってまいりましょう」と呼び掛けた。
また、各クラブの交流と親睦を進めながら楽しいひとときを過ごしてほしいと述べ、仲間同士で声を掛け合い、知恵を出し合って孤立しないようにしようと語った。
加藤千速市長は、健康維持、生涯学習への参加、多世代交流など同クラブの事業に感謝を示し、尾鷲市の高齢化率が45%を超えたことに触れつつ、〝高齢化〟という言葉は暗いイメージがあるが、「皆さん方の元気な姿を拝見すると、非常に心強く感じる。元気なお力をお借りして一緒に取り組みたいことがたくさんある。いつまでもお元気で、市政への協力を」などとあいさつ。また、人生を四季に例え、白秋という言葉を紹介し、「高齢期は人生の実りを味わう時期。若い人がおよび得ない境地に入っている。悠然として楽しい人生を送ってほしい」と話した。
表彰受賞者には「今後とも元気なお姿で、尾鷲を引っ張って行ってください。ますますのご活躍を期待している」と呼び掛けた。
この後、「高齢期を楽しく、生きがいをもって、安心して暮らしていくためには、健康で自立し、身近な仲間と支え合いながら、住みよい地域づくりを進めていくことが必要。少子高齢化と人口減少が進行していくなか、『ゆうあいクラブ尾鷲』の活力を維持し、全ての世代が輝ける地域共生社会を築きあげていくために、私たち高齢者もその一翼を担っていかなければならない。心豊かなまちづくりのためにも、努力していく」などとする大会宣言を拍手で採択した。
長年にわたり、老人クラブのリーダーとしてクラブ活動の推進に努め、地域福祉の向上に努めたとして表彰を受けたのは次の皆さん。敬称略。かっこ内は所属クラブ。
川口 福男(芳寿会)
伊藤 友枝(芳寿会)
田中 加恵(芳寿会)
辻本 次子(尚友会)
小林 甫(松の新寿会)
髙芝 桂子(桂寿会)
大根日出子(福寿会)