第50回衆議院議員総選挙は27日、投開票が行われ、465議席が確定した。自民・公明の与党が過半数(233議席)割れ、野党は立憲民主党が選挙前から50議席を上積みし148議席を獲得。国民民主党も28議席と選挙前の4倍増となった。与党の当選者に、与党系無所属を足しても過半数にとどかず、国政の枠組みの再構築が進むとみられる。
三重4区は、前職の鈴木英敬氏が議席を守った。〝裏金〟を受け取っていたとして強い批判を浴びたが、高い知名度と人気を背景に、票数は前回から減らしたものの他の2候補を圧倒した。鈴木氏は機会があるごとに選挙区各地に顔を出しており、有権者の信頼が厚いと感じた。
政治資金の問題について、選挙戦では、政策活動費の廃止、旧文書交通滞在費の全面公開と剰余金の全額返還、政治資金の第三者によるチェックなどを挙げ、「選挙が終わったらすぐ取り掛かる」などと演説し、改革のために圧倒的な得票が必要と述べていた。まだ2回生でハードルも高いと思うが、有言実行を期待する。
(M)