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新作能「神武」を奉納 熊野那智大社

伝統芸能で伝承を再現
 
 那智勝浦町那智山の熊野那智大社で4日、新作能「神武」の奉納公演が行われた。重要無形文化財総合認定保持者であるシテ方宝生流の能楽師、辰巳満次郎さんが演出・出演。一般・招待・寺社関係者ら約300人が来場し、迫力ある舞に魅了された。
 
 「紀伊山地の霊場と参詣道」の世界遺産登録20周年を記念して同大社が実施。神武天皇東征の物語を辰巳さんが創作能にしたものを、その伝承の色濃い同大社で行った。当初は那智の滝前を会場とする予定だったが、雨天のため同大社拝殿に場所を変えた。
 
 「神武」は、悩みを抱えて熊野詣をしていた男の前に、宮人と八咫烏(やたがらす)が登場。先導されてたどり着いた那智の滝で神武の霊神が現れ、苦難を乗り越えて即位するまでの物語を語り舞い、男が開眼するという物語。
 
 宮人・神武役を演じる辰巳さんは、シテ方宝生流で関西を統括し、東京・大阪間の東海道を中心に全国で公演、実技指導、普及活動を行う。海外の聖地でも奉納公演を行う他、伝統的な手法による新作能の主演多数。
 
 はじめに、男成洋三宮司があいさつ。「我が国の悠久の歴史に思いをはせながら、ひととき、有限の世界を皆さまに楽しんでいただければ」と思いを伝えた。
 
 この日は、能の前段として辰巳さんの息子でシテ方宝生流能楽師の辰巳和磨さんが、現代語の「能物語」を朗読。その後、辰巳さんがシテ(主役)を務める能「神武」が始まり、観客らは迫力ある舞に魅了されながら楽しんだ。

      10月 5日の記事

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