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楽しく環境守り続ける 浅間海岸で「スポごみ」

 拾ったごみの質と量を競う「スポGOMI(ごみ)大会in紀北町」が5日、東長島の浅間海岸で開かれた。町内を中心に22組85人がエントリーし、海岸に打ち上げられたペットボトルやプラスチックごみなど56.8キロを拾い集めた。
 
 スポGOMIはごみ拾いを競技化した日本発祥のスポーツで、現在では海外にも広まっている。紀北町でも、子どもたちにごみ減量の意識を高めてもらおうと、競技の普及活動を展開する一般社団法人ソーシャルスポーツイニシアチブの協力を得て、昨年小山浦海岸で初の大会を開いた。
 
 今年は孫太郎オートキャンプ場が近くにある浅間海岸に会場を移した。開会式では、チームごとに「たくさんごみを拾う」「優勝するぞ」と目標を宣言し、全員で「ゴミ拾いはスポーツだ!」と掛け声を合わせた。中場幹副町長は「紀北町は自然豊かな海と山、川があり、県内外から多くの人が来てくれることがうれしいが、どうしてもごみの問題が避けられない。この自然を維持していくという使命感を持って、後世まで残していかなければならない」と自然環境保護への協力を呼びかけた。
 
 参加者は燃えるごみ、缶や瓶、タバコ用のそれぞれの袋と、火ばさみを手に海岸を歩き回った。得点の高いタバコの吸い殻はあまりなく、水が入ったペットボトルやプラスチックのフタが目立った。参加者のやる気は高く、開始15分ほどで競技範囲の200メートルはほぼ拾い尽くし、さらに200メートルほど範囲を広げてごみを拾い続けた。
 
 1時間の競技時間の終了後、さっそくごみの重さを量り、分別してポイントを計算して順位を決定。町内の「エコウォリアーズ」が970.5ポイントで優勝。「海山クラブ2」が897.5ポイントで2位、地元少年の「南米夢団(なんでぇドリームグループ)」が619ポイントで3位となり、賞状と賞品が贈られた。
 
 南米夢団の一人で、選手宣誓も担当した世古快里君(相賀小6)は「去年も参加したけど、みんなで楽しくきれいにできるからよい取り組みだと思う。今回は去年よりも多く拾えた」と笑顔で話した。
 
 ソーシャルスポーツイニシアチブの山田徹治さんは「スポごみは元々オリンピックやワールドカップでごみ拾いをする日本の観客に感銘を受けて、ランニング中にごみを拾い始めたことがきっかけ。環境問題の解決のために、楽しくなければ続かないので、スポごみがもっと広がってほしいという思いがある。今日は気温もちょうどよく、子どもから大人まで楽しんでもらえてよかった」と語った。

      10月 5日の記事

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