国内有数の化石の産地で「恐竜王国」を名乗る福井県の県立大学に来年度、恐竜の研究に特化したその名も「恐竜学部」が開設される。恐竜研究の学部設置は全国初。受験希望者は全国に広がり、県は「都市部から地方へ学生を逆流させるモデルケースになる」と期待している。
少子化で志願者が減り、定員割れが当たり前になってしまった尾鷲高校。来春の募集定員を見る限りは学科に変化はないが、生徒確保への危機感は強まるばかり。
来春誕生する熊野青藍高校がさらに拍車をかける。木本、紀南両高校が統合して、学びの選択肢が広がり、もともと紀南地区に流れている生徒数がさらに増えるのではないかと危惧する。
学校規模が先細りする中で、学校統合などの再編もなく学科の新設は難しい。高校だけの取り組みには限界がある。自治体はもちろん、事業所など市民と連携を強め、社会や地域のニーズをくみ取る努力をしていく必要がある。行動を起こさないと何も変わらない。市民が主体的に参加し、話し合える場を設けるべきだ。
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