8日に日向灘で発生したマグニチュード7.1の地震を受け、南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)が初めて発表された。市町の防災担当者も「何をしていいか分からない」中で、手探りでの対応となった。1週間を経過し15日夕に呼び掛けが解除された。何も起こらなくてよかった、とまずはホッとした。
帰省・レジャーなどで人の移動が多い旧盆期に重なったこともあり、社会的影響が大きかった。JR紀勢線は特急「南紀」「くろしお」が両方運休となった。また、紀北町では海水浴場がしばらく閉鎖となった。特急が運休したので宿泊もキャンセル、という人もいただろう。
この地域のスーパーなどでも、ペットボトルの水が早々に売り切れた。他地域では米が店頭からなくなったという話も聞いた。「普段の備え」があれば、慌てることはなかったと思う。
過剰反応もあったが、たとえば四国沖で大きな地震があった場合はより警戒が必要だろう。どう行動すればよいか、検証して次回の呼び掛けに生かす必要がある。
(M)