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不連続線「行政となれ合い改めねば」

 報道を通して市民の知る権利に応える尾鷲市政記者クラブには新聞、テレビの14社が加盟している。輪番制で加盟社が幹事社を務める。記者会見を仕切り、取材上の要望などの対応、調整が必要な事案には対外的な窓口となる。

 記者クラブが関わる記者会見は、原則クラブ側が主催するのだが、紀北町の新年度当初予算案の説明会見は町が進行した。こちらの希望通りに説明をしてくれない。何も町を責める気はなく、記者クラブが会見の運営に主導的に関わらなかったからである。

 幹事社がその場を仕切り、順序よく質問していけば、読者に理解しやすい記事になり、住民の知る権利にも応えることができるのだ。

 新聞は「社会の公器」の自負がある。諸先輩はその使命感と責任を持って行政とも時には対峙してきた。行政に過ちや隠し事があったりすれば、新聞の餌食になった。

 今は行政がこまめに出す情報を頼るようになり、横並び取材が多く、行政とも緊張感を欠いてしまっている。なれ合いの体質を改めないといけない。

(N)

      3月 5日の記事

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