太地こども園の園庭横の”森”で、ブランコやネット、ロープなどのアスレチックに続き、竹で建てた「ひみつきち」が完成。なかなかの力作で「自分が子どもの時にこんな場所があったら楽しくてたまらなかっただろうな」と、子どもたちにつられ自分もわくわくした。
ひみつきちの中で、「私お母さんね」「じゃあうちおねえちゃん」「食べ物とってくるね」と自然におままごとが始まった。子ども役の子たちは外に出てどんぐりやお花を拾い集めては、家に持って帰ってくる。それをお母さん役の子がお皿に盛りつけると食事が完成する。
と、気を抜いているといつの間にやらお花屋さんごっこが行われていた。窓部分の竹の節を花瓶にして次々にお花を生けていく。撮影していると、「どれがいいですか」と注文を尋ねられた。
子どもたちの目に、ひみつきちはどう映っただろう。未熟な私は言葉でうまく聞き出すことはできなかった。少しの悔しさを感じつつも、去り際に別れを惜しんでくれる子どもたちの温かさと、戦利品のどんぐり2個、青パンジー、名前のわからない白い花をそっとしまった。
【稜】