尾鷲市曽根町の城山公園一帯で、希少種のムラサキオンツツジが赤紫色の花を咲かせた。4月10日前後が満開と予想され、9日(日)はミニイベントで花見の来場者をもてなす。
ふもとの城山公園から山頂の戦国時代の曽根城(浄の城)跡にかけて、オンツツジと紀伊半島南部にだけ自生する固有種のムラサキオンツツジ計2800本ほどが群生している。
曽根区と地元の保護団体「オンツツジを育てる会」によると、今年は昨年のような不安定な気候の影響がなく、花芽が多く25日ごろから咲き出した。まだつぼみが多いが、これからも暖かい日が続く予報なので、例年より1週間ほど早く見ごろを迎えるとみている。遅咲きの木は20日ごろまで楽しめるという。
コロナ禍で24年続いた「浄の城つつじ祭り」は、2020年から3年間中止を余儀なくされた。今年は規模を縮小し、散策をメインにして、先着100人に紅白餅を配る。入賞者に商品券を進呈するダーツゲームも用意する。
午前10時~午後2時まで。雨天中止だが小雨決行。曽根コミュニティーセンター前2か所と、農道沿いなど3か所に駐車場を設ける。
安全、快適に散策を楽しんでもらうため、遊歩道や手すり、ベンチの補修や草刈り雑木の伐採などを済ませている。育てる会では「新緑に生えるムラサキオンツツジ、穏やかな賀田湾の風景、歴史を実感できる浄の城を楽しんでください」と案内している。
<イベント概要>
城山公園 ミニイベント
散策をメインにして、先着100人に紅白餅を配る。入賞者に商品券を進呈するダーツゲームも用意する。
- 日時:4月9日(日)午前10時~午後2時
雨天中止だが小雨決行 - 場所:城山公園