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紀南抄「安定感抜群の投球続ける」

 プロ野球は交流戦が終了し、17日からリーグ戦が再開する。新宮市出身の森浦大輔投手が所属する広島カープは交流戦3年連続最下位と散々な結果だったが、森浦投手は安定した投球を見せ、ファンの心をつかんでいた。
 
 ルーキーイヤーの昨季はチーム最多の54試合に登板する活躍を見せ、2年目も更なる飛躍を期待されていた。しかし、オープン戦終盤で調子を崩し、開幕は2軍スタート。それでも2軍戦では8試合に登板して無失点ピッチングを続けると、4月22日に1軍に昇格。これまでの15試合で失点は初登板の際の1点のみ、防御率は0.69。現在は主に勝ち試合の8回を任されている。
 
 決め球のチェンジアップで打者を翻弄しているが、昨季苦手とした左打者の内角を効果的につく投球ができているのも好調の要因だ。チームは現在3位で、今後上位に浮上するためには、森浦投手の活躍は欠かせない。
 
 今年の正月号の取材で森浦投手に話を聞いたが、優しい語り口調で、誰からも愛されるキャラクターだと感じた。一方、マウンドでの姿はクールで、喜怒哀楽をほとんど出さない。内に秘めた闘志は相当なものだろう。
 
【F】

      6月14日の記事

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