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不連続線「隔離の観点も重要」

新型コロナウイルス感染症の新規感染者が1万5000人を超える日が出てきた。三重県は6日、過去最多の97人の感染を発表した。もともと、患者が増えると全員が入院できるものではないので、宿泊療養という枠組みが考えられたが、仕組みが崩壊したといっていい状況。

 政府は、(軽症だけでなく)「中等症も自宅療養が原則」と言い出した。強い批判を受け、中等症でも医師の判断で〝当然〟医療施設で治療する、という話になったよう。

 より必要な人が治療を受けられるようにするのは、政策として考えられるが、軽症者が急に悪化することもあるのが新型コロナの怖いところ。人材育成と医療機器確保はすぐにできないことながら、1年かけておこなっておくべきだった。

 治療とともに、感染症では「隔離」も重要な取り組み。自宅療養だと隔離の実効性が担保されない。次の感染につながる行動が監視できないのは問題ではないか。

 県内は第4波の時に比べ、病床使用率が抑えられている。まだ多少、ゆとりのあるうちに、打つべき手を打つ必要がある。宿泊療養から一歩踏み込んで、ホテルなどを治療センターにするようなことも検討すべきと考える。

(M)

      8月 7日の記事

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