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紀南抄「水の事故には注意」

 近畿・東海ともに梅雨明けし、いよいよ本格的な夏到来。コロナ禍で迎える2年目の夏だが、水浴場の開設は自治体で判断が分かれている。新宮市は三輪崎海水浴場と高田自然プールの開設を昨年に続き中止とした。一方、那智勝浦町は那智海水浴場と玉の浦海水浴場を22日に開設する。熊野市の大泊、新鹿の両海水浴場はすでに海開きしている。

 涼を求めてマリンレジャーに出掛ける人は多いだろう。水浴場では、特に更衣室やシャワー室などで密にならないよう、管理者は注意を呼び掛けているが、併せて水の事故に十分注意してほしい。

 尾鷲海上保安部などが先日、海の事故ゼロを目指して街頭啓発活動を実施した。昨年中に同保安部管内で釣り中と遊泳中にそれぞれ1人が死亡する事故があった。釣り中はライフジャケットを着用し、磯場などに一人で行かないこと。また、遊泳に関しては、無理をしないことや、保護者は子どもから目を離さないことなどが注意点として挙げられる。

 開設中止の水浴場などは当然、監視員がいないため有事の際に対応できない。自らの命を守るため、ルールを守ってマリンレジャーを楽しんでほしい。

【F】

      7月20日の記事

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