国勢調査のインターネット回答用IDと調査票の配布が14日から始まった。統計法の規定に基づいて実施する人および世帯に関する全数調査で、生活環境の改善や防災計画など、国民の生活に欠かせないさまざまな施策に役立てられる。
調査日は10月1日現在。回答期限は10月7日。正確な統計を作成するために、調査に回答する報告義務が定められている。
インターネット回答は前回の5年前に初めて実施。今回は24時間いつでも回答できる、書類を運ぶ際に発生するCO2や事務コストを減らすことができると、エコで効率的であることを盛んにPR。確かにその通りで異論はなく、ネット回答ができる人はすべきだと思う。
一方で、疑問に思うのは回答期間。郵送は10月1日からだが、ネットは半月以上早く、配布と同時に受け付け。「回答後、10月1日までに世帯員の出生や転居など回答内容に変更がある場合は、再ログインの上、修正してください」とある。
変更があるからと修正してくれる人はどれぐらいいるだろうか。義務を定めて、正確な統計を強調するのであれば、〝効率的な〟ネット回答も10月1日でいいのではないかと、素朴に思う。
(J)