日常生活をはじめ、農業、工業、水力発電など幅広い分野で使われ、暮らしを支える大切な「水」。貴重な水資源の有限性や水資源開発の重要性について関心を高め、理解を深めることを目的に、昭和52年、8月1日を「水の日」、この日から7日までを「水の週間」と定められた。
水の源は空から降った雨や雪。日本の1年間総降水量は、体積にすると琵琶湖の24倍弱に当たる約6500億立方メートル。このうち、4割弱が蒸発や発散で失われ、残る6割強が利用できる水になるが、実際に使用できる水は12.3%の約799億立方メートル。急峻な地形が多くて川が短い、雨が梅雨や台風期に集中することなどから、ほとんどの水は使われることなく海に流れてしまう。
水が豊かな日本だが、平成6年から翌年にかけて、九州北部から関東までの地域で大規模な渇水が発生。ここまで大きくなくとも、何年かに一度はどこかで渇水が報じられる。
上水処理には少なからずエネルギーを消費し、CO2も出る。渇水がほとんどない当地方にあって水はあって当たり前の存在だが、水の消費量が多くなるこの時期、節水など水について考えてみてはどうだろうか。
(J)