今秋に予定されていた鹿児島国体は、今年の開催を断念することになりそうだ。日本スポーツ協会、障害者競技大会を主催する日本障がい者スポーツ協会などと協議が必要で正式決定ではないが、予選会ができない現状、両協会とも鹿児島県の判断を尊重することになるだろう。
来年の三重とこわか国体・大会への影響が気になる。「1年ずつ先送り」ということになれば、影響は甚大。三重県など、実施が正式決定・内定している4県の知事が、ネットで関係機関と会合。「延期する場合は後続の開催県に最も影響の少ないように」などと要望した。
現状、「では来年は安全に開催できるのか」と言えば、情勢は限りなく不透明。準備を続けてきた関係者、楽しみにしている選手候補の方には申し訳ないが、昨年までのように実施できるようになるまで先送りという考え方もありだろう。
県の事務局に聞くと「鹿児島県に配慮して1年ずらしては、という意見はあるが、コロナが心配で、という意見は届いていない」とのこと。不安を抱えて実施するのは誰にとっても望ましくないだろう。関係機関の思い切った判断があってもいいのではないだろうか。
(M)