尾鷲市にも簡易裁判所があり、それに対応する区検察庁がある。あまり、お世話になる役所ではないので、知らない人も多いかもしれない。
その検察庁のトップは検事総長。その人選を巡って国会が紛糾。政府が「この人がいなければ重大事件の捜査が滞る」と、これまでの法律の考え方を曲げて検事総長につけようとしていた人物が、あろうことか頻繁に賭けマージャンをしていたことが発覚。辞職した。法務省の処分の甘さにも批判が出ている。
公務員の信用失墜行為、特に取り締まる側の犯罪行為は国民の批判が強い。コロナで自粛中に、賭場を開いていたとして、2件の事件が摘発されている。うち1件は東京高等検察庁の管内。事件を担当する地検も頭を抱えているのではないか。
マージャンは、頭も使い、運の要素もあることから、最近、高齢者らを対象に「健康マージャン」として広がりつつあるらしい。賭けは禁止として、たばこもダメ。尾鷲や紀北では聞かないが、新宮市で取り組んでいるところがあるという。せっかく印象が変わりつつあったが、今回の事件でイメージダウンしてしまった。愛好家もつらい思いをしているだろう。
(M)