• 本日の新聞広告
  • 17時更新
    三重 東紀州ニュース
  • 17時更新
    和歌山 紀南地方ニュース
  • イベント情報

紀南抄「6人に1人が貧困」

 「貧困」と聞いて何をイメージするだろうか。貧困国でガリガリに痩せ細った子どもたちの姿?これは、「絶対的貧困」と言われ、衣・食・住に充実感を欠き、人間として最低限の生活を営むことができない状態を指す。

 対して「相対的貧困」とは、国民の年間所得の中央値の50%に満たない所得水準の人たちのことをいう。「OECD経済審査報告書」(2017年)によると、日本の相対的貧困率が、2016年は15.7%もあり、約6人に1人は「相対的貧困」で、日米欧主要7か国(G7)のうち、日本は2番目に高い比率になっている。

 それらの貧困家庭に救いの手を差し伸べるフードバンク(食料銀行)という社会福祉活動がある。和歌山県御坊市に拠点を置き、和歌山市~新宮市をカバーするフードバンク和歌山・事務局長の鈴木正文さんと新宮市内での活動に同行した。市内2か所の施設に菓子などを寄贈したあと、鈴木さんに話を聞いた。県内での相対的貧困率は5人に1人に迫るという。コロナ禍で最悪の事態も想定しているというが、限界があると肩を落としていた。

【茂】

      5月14日の記事

      最新記事

      太平洋新聞 電子版 お申込み
      ご購読申し込み月は無料
      ※イベント中止および延期となる場合がございますので、詳細は主催者へ直接ご確認頂きますようお願い申し上げます。

      ニュースカレンダー

      速報記事をLINEでお知らせ 友だち追加

      お知らせ