県は１月２９日に新型コロナウイルス感染症に関する電話相談窓口を開設したが、３０日に県内でも感染者が確認され、同日から開設時間を延長した。

 

　初日は平日午前９時から午後５時までだったが、対応時間を午後９時まで延長するとともに、土曜日・日曜日・祝日も対応する。

 

　県内での感染者の確認を受け、鈴木英敬知事は同日、県民へのメッセージを発表。確認された患者について「中国武漢市に滞在歴があり、国内での感染が疑われる事例ではなかった。新型コロナウイルス感染症は、原則、空気感染ではなく、濃厚接触により感染する。さらに感染が拡大しないよう、濃厚接触者の把握、リストアップを行い、その方々の経過観察をし、個別に感染拡大防止策を徹底し、医療機関や関係機関と連携し、迅速かつ適切に対応していく」とし、季節性インフルエンザと同様にアルコール消毒や咳エチケット、手洗いなどの感染症対策の徹底を促した。

 

　また、武漢市から帰国・入国した人については「咳や発熱等の症状がある場合には、外出を控え、マスクを着用するなどし、事前に保健所または医療機関へ連絡した上で、受診していただきますよう、ご協力をお願いします。医療機関の受診にあたっては、滞在歴があることを事前に申し出てください」と呼び掛け。県民の不安解消、感染拡大の防止に向けて、迅速かつ適切に対応できるようオール三重で感染拡大の防止に向けて全力を挙げることを強調した。