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紀南抄「二十日正月」

 1月も半ばが過ぎ、すっかりお正月気分も抜け切った感がある。1月20日は「正月の祝い納め」の日にあたる。古来の習わしでは、20日をもって正月行事がすべて終了するとされていた。お正月はこんなに長く続いていたのだ。「二十日正月」と呼ばれるこの伝統は今も日本各地で息づいており、かつては地方によってさまざまな行事が行われていた。

 かつては鏡開きも20日に行われていたが、江戸時代に徳川家光が亡くなったのが慶安4(1651)年4月20日であったため、月命日にあたる20日を忌日として避け、松の内後11日とされた。松の内が15日までの地方では、今でも20日に鏡開きが行われているそうだ。
 
 正月にごちそうを食べて祝うのは、新年が良い年になることをあらかじめ祝う「予祝」(よしゅく)の意味合いがあるそうだ。期待する結果を先取りして表現することで、その通りの結果を得ることを願う気持ちから生まれた風習。「正月の食べ納め」ともいえる二十日正月。もし、正月の食材や餅がまだ残っていたら、感謝と祈りの気持ちを込めて、きれいさっぱり平らげよう。
 
【茂】
 

      紀南紗

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