新宮市の三輪崎八幡神社(上野顯宮司)の例大祭が13日、斎行(さいこう)された。天気が心配されたがこの日は曇りから晴れになり、日中の最高気温が29・7度を観測する暑さとなった。それでも神輿渡御(みこしとぎょ)では、威勢の良い掛け声で神輿を担いだ少年や青年らが地区内を練り歩き、子どもたちも参加した3台の山車(だし)も出て、地区は活気づいた。また、御旅所での郷土芸能披露では、大勢の見物客が見守る中、各団体が練習の成果を存分に発揮し、大きな拍手を受けた。
大漁や航海安全、商売繁盛、地域の安寧を願う年に一度の祭り。神輿渡御では、同神社で神事を行ったあと、午前11時30分ごろに渡御の一団が出発。国道42号と踏切を渡って旧井畑医院前で「恵比寿」「二十四孝」「大黒天」の3台の山車と合流。三輪崎駅前や東海岸通りを通って、三輪崎漁港の御旅所を目指した。神輿を担ぐ少年や青年らは晴れやかな表情で声を上げ、沿道の見物客から声援を受けた。「二十四孝」と「大黒天」の山車によるぶつかり合いも迫力を見せた。
御旅所での神事終了後は、郷土芸能披露に移った。初めに三輪崎郷土芸能保存会の獅子神楽で、雌獅子と雄獅子合わせて7演目を奉納。天狗役の谷岡昴(すばる)さん(6)が立派に大役を果たした。
台楽保存会、若吉会、ダンスチームHALCREW、熊野曼荼羅太鼓の各団体のステージに続いて、昨年に続き子ども鯨踊りの小中学生が登場。演目は銛(もり)に見立てた綾棒を持って漁の様子を再現する「綾踊り」で、踊り子と囃子(はやし)方が息ぴったりに披露すると、見物客から大きな拍手が沸いた。
最後は同保存会が鯨踊り「殿中踊り」と「綾踊り」の2演目を奉納し、祭りを締めくくった。
子ども鯨踊りの中村壱さん(王子ヶ浜小5年)は知人の誘いを受けて地区外から初参加。「緊張したけど楽しかった。来年も参加したい」と笑顔を見せた。初めて神輿を担いだ尾﨑理人さん(新宮高1年)は「中学校の3年間は太鼓持ちをさせてもらい、神輿を担ぎたいと思っていた。そばで見ている時から『きつそう』と感じていたが、実際に担いでみて想像よりもきつかったけど、やっぱり祭りは楽しい。来年も担ぎたい」と充実の表情を見せた。
