尾鷲に限らずこの地域では若者の声として「遊ぶところがほしい」という意見がよく上がる。低年齢の子どもがいる家庭では、安全に遊べる遊具のある公園もニーズが高い。
小学生から高校生までは、自力で行ける範囲というのが大きな要素だろうし、大人にしても「苦にならずに日帰りができる距離」というのが、便利さの目安になるのではないか。その観点でみると、どうしても「遊ぶところ」が乏しいということになる。
以前に、おわせマルシェの小倉裕司代表が「ないなら自分でつくろうと考えた」というような話をしていた。大がかりな施設は無理でも、例えば服飾とか雑貨店などは、やる気があればむしろチャンスと言える。なぜなら、周辺地域も含めて同様の店がない。
市長と中学生との意見交換の中で、空き家対策が話題になった。空き家をうまく改装して店舗にできれば、活性化にもつながる。いわゆる〝薄利多売〟が難しい中で、店舗を借りようとしても家賃が高く再活用が進んでいないのも現状。家賃を低く抑えて若い人がチャレンジショップ的な活動ができるようなうまい仕組みはないものかと思う。
(M)