夏の交通安全県民運動が20日まで行われている。夏休み期間には行楽や帰省などで、車で長距離を走る機会が増える。また、車内は空調が効いているとはいえ、暑さで体調を崩しやすい時期でもある。涼しくなる夕暮れ以降に散歩をする人もいるし、学校が休みになって、普段は子どもがまちにいない時間帯でも飛び出し事故の懸念がある。これらが重なる時期にあたり、事故防止を呼び掛けるのが狙い。
全国の警察組織を取りまとめる警察庁によると、日々の死亡事故の統計を取り始めたのが1968年。毎日どこかで誰かが交通事故の犠牲になってきたが、今年4月8日、統計開始後初めて死亡事故が0件になった。
コロナで外出が減ったとか、死亡につながりにくい車両構造になっていること、シートベルト等の着用が進んだことなど、複数の要因が考えられるが、画期的といってよいと思う。
一方で、飲酒、極端なスピード超過など、故意に匹敵する形での死亡事故も後を絶たない。ある交通安全関係者は「最終的にドライバーの意識が大切」と話す。みんなが毎日、少しずつ気を付けることで、死亡事故ゼロの日が多くなっていくことと思う。
(M)