立冬も過ぎ、いよいよ冬が始まる。日が落ちると冷える時期となり、風呂でしっかり温まりたいものである。
以前、東京ガス都市生活研究所が行った調査では、冬は42度以上の湯に入ると答えた人が4割を超えていた。寒い季節だからこそ、熱い湯で温まりたいというのが心情だが、体を芯から温めるためには、ぬるま湯でゆっくり入るのが効果的だという。
環境省の「ウォーム ビズ」によると、「20分ほどの時間をかけて、38~39度程度のぬるめのお湯に半身だけ漬かることが効果的」とあり、あるブログでは、39度の湯に15分漬かった場合と、42度に3分漬かった場合の体温の変化を比較。熱い湯で短時間の場合は体の表面だけ温まりすぐに冷めてしまうが、ぬるめでゆっくり入った場合は冷めにくかった。
ぬるめのお湯にゆっくり漬かることで、血管が広がって血液循環が良くなり体の奥の方から温まるだけでなく、リラックス効果も期待できるというが、のぼせるまで入ると疲れの原因にもなる。
ゆず湯、しょうが湯、大根湯のほか、炭酸ガス系の入浴剤も温浴効果を高めるとか。寒い冬こそ風呂を上手に使い、健康的に過ごしたいものである。
(J)