冊子作成、町民に配布
太地町特産品開発研究会(小出勝彦会長)はこのほど、クジラ食文化の発展・クジラ料理の普及・啓発を目的とした「あなたが作る太地くじらレシピ」を作成し、町内住民に配布した。
同会は、これまで町の活性化のために地域資源の調査や特産品の開発活動などをしてきた。一昨年7月より、大型鯨類を対象とした商業捕鯨が再開され、最近、鯨肉の健康効果がクローズアップされている。
特に鯨肉に含まれるバレニンの抗疲労効果、また、食物アレルギーの代替タンパク質などとして、低脂肪・高タンパクのヘルシーフードとして注目を集めている。
しかし、クジラ料理をつくることのできる人が減少し、そのレシピが失われつつあるため、レシピを作成・保存することが急務となっていた。また、現在の町民の中には、クジラを食べたことがない人も増えている。
このような状況を踏まえ、同会は和歌山県の令和2年度地域・ひと・まちづくり補助事業補助金を活用し、クジラ料理レシピ本を作成した。
小出会長は「町内にも鯨肉を食べたことがないという人が驚くほど多くいる。クジラを食べたことがない人、苦手な人のためのレシピ作りが一番の目的。家庭で簡単に作れるレシピを掲載している。特に中華やみそとの相性は抜群」と話している。