新宮市立三輪崎小学校で学校開放期間中(25~27日)、各学年で出前授業が行われた。26日は、野菜の地産地消やいじめなどについての授業があり、児童は外部講師の話を熱心に聞いて学習を深めた。
1年生は生活科の授業の一環で、野菜について学習。新宮広域圏公設地方卸売市場の中本勝久市場長が来校し、「地元で取れたおいしい野菜をたくさん食べてください」とPRした。
中本さんは、まずは野菜を知ってもらおうと、野菜に関するクイズを児童に出題。「野菜の種類は?」の問いには、キャベツ、ニンジン、ピーマン、トマト、ハクサイ、キュウリなどの答えが出た。「野菜と果物の違いは?」の問題では、「野菜はおいしくないけど、果物はおいしい」「野菜は緑が多くて果物は黄色が多い」などの意見が出た。
中本さんは、1年で花を咲かせて収穫すると枯れる1年草が野菜、何年も成長する木からできる実となるものが果物であると説明。実は、イチゴやスイカ、メロンは野菜であると伝えた。
また、野菜には、カロチンやビタミンなどの栄養がたくさん含まれており、強く健康な体を作り、病気から守ったり治したりする役割があると紹介。中でも、新鮮な旬の野菜は栄養素が多くおいしいため、「収穫してすぐに食卓まで届く地元産の野菜をたくさん食べて」と呼び掛けた。
2年生は、和歌山県警察本部生活安全部少年課少年サポートセンター紀南分室から職員を招き、キッズサポート教室を開いた。同分室の上地昭二さんが、学校でのいじめについて、紙芝居を使って講話した。
大縄跳び大会に向けての練習中に、うまく跳べない子にきつい言葉を投げかけたり、突き飛ばしてけがをさせてしまうストーリー。「腹が立ったからといって、心や体を傷付けてはいけない。悪いことをしそうになった時は、『心のブレーキ』をかけて。悪いことをした時は謝る勇気を持ち、謝っている相手を許す思いやりの気持ちも持ってほしい」と伝えた。
また、「自分がされて嫌なことは人にしない」「友達やほかの人を大切にする」「困っている人を助ける行動をする」「目標に向かって努力する」「みんなで仲良くする」などをお願いした。