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落語と演劇の融合 1月公演へ 稽古佳境 ワカイミソラ寄席

 新宮市を拠点に活動する落語家・熊野家三九郎さんと劇団「ワカイミソラ」による「ワカイミソラ寄席 新春顔見世興行」が令和6年1月27日(土)・28日(日)の2回公演で、新宮市仲之町のCOLORs(旧和歌山銀行新宮支店)である。家族の絆が主題の2作品。今月21日は本番に向けて残り1か月を切り、稽古がいよいよ追い込みという佳境を迎えた。
 
 両者は今年7月、西村伊作記念館で創作落語「守護霊」と古典落語を元にした演劇「死神」のコラボ公演で約30年ぶりの共演を果たした。今回はその第2弾。
 
 熊野家さんはオリジナルの新作落語「寺子屋問答」を新宮市で初披露する。寺子屋の卒業試験を巡って子どもと師匠、さらには親たちが珍問答を繰り広げる創作落語。この新作は熊野家さんの大学時代の同期で、桂ざこばさんの一番弟子として上方落語を背負って立つ落語家・桂塩鯛さんが気に入り、京都府での講座にかけ、ネタをおろした。笑いと共に、親子の情愛や感謝を感じられる一作。
 
 「ワカイミソラ」は演劇「子別れ・熊野篇」。明治時代の落語の名人・三遊亭円朝作の人情ばなし「子別れ(別名:子はかすがい)」をベースに、同劇団の谷口克朗さんが台本を手掛け、舞台を大正初期の新宮に置き換えた。“ドクトル”大石誠之助の取り持つ縁で一緒になった夫婦が、酒癖の悪い夫のせいで一度は別れるが、ドクトルの教えと息子のおかげで仲直りする、新宮弁で送る家族再生の物語。
 
 27日(土)は午後6時開場、6時30分開演。28日(日)は午後1時30分開場、2時開演。両日70席限定。前売り券は荒尾成文堂書店(新宮市千穂)、くまの茶房(新宮市井の沢)で取り扱っている。問い合わせは、谷口さん(電話090-9095-4476)。
 

■熊野家三九郎
 1954年新宮生まれ。本名・鈴木俊朗。中学時代、ラジオの深夜放送から流れる落語に魅せられ、新宮高では落語同好会を結成。立命館大学入学後は落語研究会に籍を置き、社会人になってからは、熊野亭雲助(ゆやてい・くもすけ)の芸名で長く高座をつとめ、数年前に熊野家三九郎と改名。

■劇団ワカイミソラ
 1987年、新宮高校演劇部のOB・OGが集まり結成。旗揚げ公演は新宮・京都。2019年「ドクトルとえい」 では、劇作家・嶽本あゆみ氏に脚本を依頼して、大逆事件の犠牲となった大石誠之助夫妻を描き大きな反響を得た。今回の出演者は羽山真弓さん、谷口美加さん、谷口克朗さんの3人。

      新宮市

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