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くまの茶房

染め・織りと押し花アート
自然の風合い「二人展」
 
 くまの茶房で1日から、妹の森岡美知さん(82)による染め・織り物と、姉の湊妙子さんによる押し花アートの「二人展」が開催されている。それぞれの地道な手仕事でできた作品たちが、店内をやわらかい自然の風合いで彩っている。
 
 二人展は初めての試み。織り・染めでは、マフラーやベスト、上着、カバン、ポーチなどさまざまなものが店内に並ぶ。森岡さんは20年ほど前から新宮市高田の教室に毎週通い、手仕事を身につけた。染めは材料調達から、染料抽出にも手間暇をかけ、そこから糸へ染めていく。織りは昔ながらの機(はた)織り機を使い、複雑な織り方もこなしながらじっくりと根気強く行っている。
 
 押し花アートは、計6点を展示。さまざまな種類の花や草を用いて額の中に絵のような表現を立ち上がらせ、押し花の自然で温かな色合いにより、かわいらしくも雰囲気のある作品に仕上がっている。中には三重県の旧長島町に伝わる「かんからこぼし」(カッパ)の伝説をもとにした作品もあり、見る人の目を楽しませる。
 
 森岡さんは自然の色合いを用いた創作について「自分が思い描いていた色が出ないときもあるけど、それも面白い。合わせるとどの色も反発せず、気分が穏やかになる。しばられていないからいいんじゃないかと思う」。また来場者に向けて「手作りが楽しいよ、ということがわかってもらえたら」と話した。
 
TEL0735-21-1761
新宮市井の沢10-7
営業時間/9時~18時
定休日/月曜日、第1・3・5日曜日
 

      和歌山県

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