モーさく展で抽象画展示
コテで描く厚塗りの油絵 30日まで
コテで描く厚塗りの油絵 30日まで
新宮市千穂の栗山弘さんの「モーさく展」(油彩作品展)が1月30日(土)まで、同市井の沢のくまの茶房で開かれている。コテで描かれた厚塗りの抽象画12点が展示され、来店者の目を楽しませている。
栗山さんははじめ、書の道を歩んでいたが、白黒のみの表現から、色彩豊かな油絵の世界へ飛び込む。いずれも我流で学んでいる。「書」と「油絵」は全く別のものと思えるが、栗山さんは「筆使い」「間」「リズム」など、「どれをとっても一緒である」と話す。
東京でのサラリーマン時代を経て、家業を継ぐため帰郷。ストレス解消をかねて油絵を再開。今回の展示は、その当時の初期の作品を中心に出品。犬やカボチャなどのモデルを見た目通り描く写実表現とは違い、抽象画には具体的なモデルが存在しない。「抽象画は分かりにくい」という認識が持たれるているが、「子どもの絵日記と一緒。心の中を描いている。例えば、怒りや悲しみといった感情を直接描いている」と説明する。
さらに、「だからこそタイトルをつけていない。見たまま、感じたままで構わない。なんとなく分かっていただけたら、うれしい。十人十色の感じ方があると思う。考えるより感じることが大切」と来場を呼び掛けている。
TEL.0735-21-1761
新宮市井の沢10-7
営業時間/9時~19時
定休日/月曜日、第1・3・5日曜日
新宮市井の沢10-7
営業時間/9時~19時
定休日/月曜日、第1・3・5日曜日