2024関西クラブユースサッカー選手権(U−15)秋季大会(関西サッカー協会・関西クラブユースサッカー連盟主催)が先月、関西6府県の各地で開かれ、新宮・東牟婁地域の中学生を中心に構成する「JUNTOS FC」(ジュントス・フットボールクラブ)が和歌山県勢初となる3位入賞を果たした。
大会には各府県の予選を勝ち抜いた、大阪11、兵庫9、京都4、滋賀4、奈良2、和歌山2の計32チームが出場。5日間の日程でトーナメントにより争った。
JUNTOSは1回戦、アンフィニ(京都)に3−0で快勝。続くVUELO(大阪)との2回戦はスコアレス(0−0)からのPK戦を6−5で制した。準々決勝は大阪セントラル(大阪)と対戦し2−0で勝ってベスト4に入った。準決勝では優勝した福知山(京都)に0−3で敗れたが、3位決定戦でヴィッセル播磨(兵庫)を4−3で下し、2015年の創部以来、最高成績となる関西3位を決めた。
チーム一丸、石村選手は得点王に
強豪チームが集う関西大会で躍動した。初戦からの3試合は無失点の堅守で勝ち上がり、3位決定戦は点の取り合いとなったが、石村悠人選手がハットトリック(1試合3得点)の活躍を見せるなどチーム一丸の戦いでJUNTOSの名を広めた。石村選手は今大会6得点を挙げて得点王に輝き、優秀選手賞も受賞した。
チームのキャプテンは石村選手と勝山慶士郎選手の2人が務める。大会を振り返り石村選手は「関西大会3位という結果はうれしい気持ちでいっぱい。支えてくれた仲間や監督やコーチ、応援してくれた家族などには感謝しかない。得点王は自分一人が取ったものではなく、しっかりゴールを守ってくれ、しっかりパスを出してくれた仲間のおかげ」。勝山選手は「チーム全員で挑んだ試合に勝利をつかむことができ、クラブの名前をいい形で残せたのでうれしい」とそれぞれ語った。
試合中の苦しい場面などで心掛けたことやメンバーに伝えた言葉については、石村選手が「最後まであきらめずに、3年間やってきたことを信じてやり切ろうと思った。チームのみんなにも自分が点を取るから中学最後の公式戦は勝って笑顔で終わろうと伝えた」。勝山選手は「応援してくれている人や家族のために出し切ろうと伝えた」と明かした。
また、今後の目標については、石村選手が「中学校最後の公式戦が終わって次は高校に行き、まずはレギュラーになり、全国大会に出場したい。将来はプロのサッカー選手を目指したい」。勝山選手は「切り替えて高校サッカーに向けてまた一から精進しようと思う」と見据えた。
向井健人監督は「関西大会の舞台に立てる喜びと感動をチーム・サポーター全員で分かち合いながら、全5試合、素晴らしい経験をさせてもらった。私たちの活動を支えてくれる保護者や地域の方々、スポンサーの方々の温かい励ましのおかげでここまでたどり着くことができた。引き続き、当地域の指導者の方々と連携を深め、真摯(しんし)に選手育成と向き合いながら取り組んでいきたい」と語った。
※写真はJUNTOS提供
JUNTOSのメンバー
▽代表
角 利則
角 利則
▽監督
向井 健人
▽コーチ
塚 貴記、加藤 力也
宇佐川千晶、児嶋 直人
林 勇成
▽選手
倉本 一輝、三谷明希人
大竹伊旺吏、下 大翔
沼本 浬、後岡 遼樹
大堀 陽向、上西 晴
中本 隼磨、石村 悠人
勝山慶士郎、桐本 孔
大野 晴亮、上ヱ地空翔
竹本 侑永、谷口 凱飛
二郷 孝太、亀田 颯人
塚 健、長尾真之介
中西 晃生、西岡 蓮
宍塚 龍将