初詣客も多数
初日の出を見ようと1日朝、尾鷲市天満浦の堤防には若者を中心に約300人が集まった。訪れた人たちは松本方面の山の端から日が昇る様子をスマートフォンなどに収めていた。
行きやすい場所にあることから、毎年多くの人が初日の出を眺めに訪れている。この日もまだ周りが暗い時間帯からグループや家族連れなどが訪れ、若者らは「あけおめ」などと朗らかに新年のあいさつをしていた。
尾鷲の日の出時刻は午前7時ごろ。10分ほど遅れて太陽が見え始めた。スマートフォンをかざす人のほか、今年が良い一年になることを願い手を合わせている人もいた。
友人と一緒に来ていた柴田夏苺(なつの)さん(17)=尾鷲市倉ノ谷町=は「毎年来ている。日の出はきれい。今年は(3年生になるので)受験を頑張りたい」と話していた。
各地の神社には地域住民をはじめ大勢が初詣に訪れた。尾鷲神社は元日の昼前には拝殿前から大楠を越えて行列ができるなど境内がにぎわった。
参拝客は、さい銭を入れてから鈴緒を大きく振って、二礼二拍手一礼の作法でお参り。目標や願い事が叶うように願いを込めていた。友達と「どうやってやるんだっけ」と話して、動作を確認するように柏手を打っていた若者もいた。
参集殿では恒例の大宝市が行われた。破魔矢、熊手、各種のお守りや護符などがたくさん並んだ。尾鷲高校の美術部、書道部の生徒がデザインした大絵馬と同様の絵馬も授与された。
紀北町引本浦の引本神社の末社である長浜住吉神社では、日付が変わる前後にお参りした人を引本神社の有竹満禰宜(ねぎ)が出迎え、一人一人をお祓いした。今年はおみくじも置き、運勢を占っている人もいた。