尾鷲市の子育て支援の取り組み「ハッピーワークinにゃんにゃん王国 仮想のまちでお仕事体験」が15日、市立中央公民館で開かれた。午前、午後の部で合わせて244人が、楽しみながらいろいろな仕事に取り組んだ。
今回も介護士、消防、小売り、薬剤師、郵便局や生協など20の仕事があり、子どもたちは自分の興味のある仕事を中心に、ブースを回って体験に取り組み、お金を稼いだ。
介護士の仕事は、市社会福祉協議会が提供。ロビーで受け付けした後、交代で駐車場で車椅子を押して、最後に福祉車両に乗せる体験をした。子どもたちは乗っている人に声を掛けながらゆっくり進むこと、坂を下る時は後ろ向きに移動することなど介護の基本を教わり、社協職員にそばについてもらって車いすを押していた。
消防は、子ども用の防火服を着て、消防車に乗ったり、放水を行ったりした。消防士に支えてもらいながら細めのホースで実際に放水し、笑顔を浮かべていた。
また、図書館では司書の仕事を体験。実際に使っているコンピューターを使い、貸し出し手続きを行ったりした。
仕事をするとスタンプと給料がもらえ、仕事を終えた子どもたちは、おもちゃやキャラクターグッズなど多くの商品が並んだ引き換え所で〝買い物〟を楽しんだ。欲しい品物が買えるお金がたまるまで、仕事をこなす児童もいた。また小学6年生は、これまで貯めていたお金を下して、たくさんの品物を買っていた。
仲陽菜多さん(宮之上小3)は、海上保安官、郵便局、介護士の3つの仕事を体験。「楽しかった。またやってみたい」と話していた。
濵田一磨君(尾鷲小6)は「毎年来ていて、今年は8つの仕事をした。銀行の仕事でお金の数え方を教わったのは、家でも役だっていいと思った」と話していた。