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医療人材確保などに言及 自然を生かすまち 企業と連携深める 12月市議会開会

 尾鷲市議会の12月議会が3日開会した。議案上程に先立ち、加藤千速市長が市政報告を行った。その中で、総合病院の運営について、地方における医師の偏在や医師不足はまだまだ解消されておらず、総合病院でも昨年度より2人減になっていると説明。「限られた医療人材で、最大限医療が提供できるよう努めている」と述べた。また、懸案になっている売店機能について、今月下旬に自動販売機による販売を開始できるよう準備を進めていると説明した。

 看護師や薬剤師の確保にも触れ、特に薬剤師については、「三重大学医学部付属病院との派遣協定に向けて取り組んでいる」と報告した。
 
 津波避難タワーについては、旧中京銀行尾鷲支店と旧矢浜保育園を予定地として、測量、設計業務などを進めており「当初の予定通り、令和8年度中の完成に向けて、一つ一つ課題を整理しながら、迅速かつ適切に進める」とした。
 
 脱炭素と生態系の回復(ネイチャーポジティブ)に関して、11月30日と今月1日に開いた「ネイチャーボジティブアクション会議」に言及し、参画した9社に対し感謝を示した。
 
 また、農林水産省主催の日本農業遺産シンポジウムで、国内の優良事例として「ネイチャーボジティブと尾鷲ヒノキ林業」が選ばれたほか、環境省と林野庁からも「国内で例のない先進的な取り組みとして評価をいただいた」と紹介。「こうした企業や国との連携が加速度的に進んでいることは、ゼロカーボンシティにおける本市の戦略パートナーであるパラミタ、ローカルコープ尾鷲が企画運営や企業への営業活動などを積極的に行っていただいた結果」と報告し、「今後もより一層連携を深めながら、事業を推進していきたい」と語った。
 
 国市浜公園整備については「講演の整備に併せて、野球場の活用方法についても具体的に検討を進めている。東紀州地域でスポーツ振興を通じ、集客交流人口を拡大させ地域活性化につなげていく」と述べた。
 
 体育文化会館と中央公民館の耐震、長寿命化については、設計案を本会期中に示したいとした。
 

      尾鷲市

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